阿蘇地域の特産野菜でもある「とうもろこし」。
この地域では"地元"の"とうもろこし"ということで、「地とうきび」と呼んでいます。
地とうきびを天日に干し、乾燥させて実のみをほぐした後、細かく砕いて粒状にした物が「地とうきび粉」です。
伝えたい阿蘇の農業遺産
この地域では"地元"の"とうもろこし"ということで、「地とうきび」と呼び、とうきびが軒先に吊るされている風景は阿蘇の風物詩でした。牛馬の飼料用として多くの生産農家が「地とうきび」を作り、戦後は、貴重なお米にとうきび粉を混ぜて炊き、主食としていました。阿蘇地域で地とうきびを作る生産農家は減り、今ではこの風景がとても珍しいものになりました。
種まきから収穫まで
地とうきびは5月に種をまき、芽が出て追肥の作業を行います。背が高いとうもろこしは台風が来たら一瞬で倒れてしまいます。
何より、大変なのが「獣害対策」です。
3ヘクタールの畑に、3,000本植わったとうもろこしに1本1本ネットをかぶせ、カラスから守ります。
畑には、狸やイノシシ、ハクビシンなど、たくさんの動物たちがやってきます。とうもろこしを守るために、電気柵を設置し、獣害から守ります。
さまざまな環境に耐えた、地とうきびが10月にようやく収穫を迎えます。

地とうきびは2〜3mの高さまで育ちます。1本の茎に2本の実を付けますが、あえて1本にすることにより大きくそして、栄養豊富になったところで収穫します。

天日に十分干し上げた後の地とうきびです。
手作業での加工
収穫した地とうきびは天日干し、しっかりと乾燥させます。
乾燥させて地とうきびを「とうもろこしあやし」と呼ばれる手動の機械を使って実をきれいに外し、粉砕し、水洗いなど、数々の工程をすべて手作業で行っています。

作業の工程で使用する「唐箕(とうみ)」です。唐箕(とうみ)とは、とうきびの実を砕いた後、風力を利用して、果皮・幼根部分を選別し、実の部分だけを取り出すための手動の道具です。
おいしい食べ方
地とうきびご飯
洗ったお米1合に対して、地とうきび粉をスプーン1〜2杯程度いれて炊いてください。
もちもちとした食感が特徴的で、色鮮やかなご飯が食欲をそそります。
地とうきび餅

もち米を蒸すときに、地とうきび粉を混ぜて蒸します。
蒸しあがったもち米をつき、中にあんこをいれて仕上げたのが阿蘇の伝統のお菓子「とうきび餅」です。
- 規格
- 230g
- 原材料
- 地とうきび(とうもころし)
- 消費期限
- 6ヶ月
- 保存方法
- 直射日光及び高温多湿を避けて密封容器で保存してください
- 配送方法
- 常温便
定価 |
540円(税込) |
販売価格 |
540円(税込)
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販売元 |
岩下寛一 |
購入数 |
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